はじめての出羽三山参り

はじめての
出羽三山参り

- 宿坊体験、山伏と歩く羽黒山 -

遠い祖先の時代から続く
巡礼の旅

1400年以上の信仰が今も息づく
山岳信仰の聖地 出羽三山の羽黒山。

その山麓の門前町には
江戸時代から続く、山伏たちが営む宿場があります。

江戸時代の巡礼の旅は危険と隣り合わせでした。
道中はまさに命がけ。
それでもお山を目指した人々の「ベースキャンプ」となったのが、
「手向の宿坊街」です。

出発前から入念に準備を重ねてきた巡礼者たちは
聖域の入り口となる宿坊街で一晩を過ごし
みなりを整えてから山に入り、 神仏に手を合わせました。

その営みは、「講(こう)」と呼ばれる巡礼者たちを中心に
今もなお続いています。

先人たちが紡いできた信仰と伝統を
宿坊を営む山伏とともに歩いて感じてみませんか?

Dewa-Sanzan

出羽三山は、山形県に位置する3つの山の総称で、1400年以上の歴史を持つと言われる日本を代表する山岳信仰の聖地です。三山をお参りすることは、江戸時代に庶民の間で東日本を中心に広がり、今もなお、日本古来の山の自然と信仰の結びつきを伝え続けています。

Mt.Haguro

出羽三山巡礼の入り口のひとつ、羽黒山。今回のプログラムの宿泊地である手向(とうげ)の宿坊街から山頂までの道中には、ミシュラン三つ星を獲得した2,446段の石段と杉並木(国指定特別天然記念物)や、羽黒山五重塔(国宝)など、見どころが数多くあります。

Shukubo-gai

手向宿坊街は、山で修行を続ける現役の山伏たちが営む“生きた宿坊”が残る全国でも貴重な地域です。宿坊は神域である山に入る前に準備を整える場所です。手向では江戸期から続く習わしが今も生き続けています。

Topic

出羽三山、山伏、手向宿坊街を知る

出羽三山の
うつりかわり

出羽三山・羽黒山の変遷をイラストを交えてわかりやすく紹介します。ただし、ここで紹介するお話は、エピソードのほんの一端に過ぎません。是非、出羽三山に足を運び、現在の風景の中に今も息づく様々な物語を体感してください。

山伏と手向宿坊街
キホンのキ

この旅のキーワードである「山伏」と「宿坊」について、そのギモンと不思議に答えます。はじめての人もここを見れば基本はバッチリ!

Program

巡礼体験プログラム

ここだけの特別巡礼 体験プログラム

ここだけの 特別巡礼体験プログラム

はじめての人にこそ知ってほしい出羽三山巡礼の魅力を、1泊2日にぎゅっと凝縮しました。このプログラムでは、先祖代々受け継いできた伝統ある宿坊に宿泊し、山伏とともに羽黒山を歩きます。山伏の生き方や価値観に触れると、山の景色もきっと違って見えてくるでしょう。パワースポット巡りだけでは物足りないという人や日本人の基層や信仰・風習などに興味がある人にもおすすめです。本物の聖地を舞台に、このプログラムでしかできない特別な体験をお楽しみください。

Message

文化と歴史を繋いでいくために

山形県鶴岡市の羽黒町手向(とうげ)地域は、1400年以上にわたって信仰を集めてきた山岳信仰の聖地「出羽三山」の門前町として発展しました。
そして、今もなお、現役の山伏たちが営む複数の宿坊が軒を連ね、特定地域から定期的に来訪し参拝する「講」と呼ばれる方々との往来が残る、全国でも貴重な宿坊街です。

講と宿坊を営む山伏の関係はただの“参拝者”と“先生”にとどまらず、先祖代々、まるで親戚のようにお互いの場所を訪ね、共に山で祈り、その絆を深めてきました。
一方で、この「講」は少子高齢化の影響を受け、年々減少傾向にあります。
また、江戸時代は300以上あった宿坊の数も、現在は28まで減ってしまい、地域経済の衰退と宿坊の存続危機に繋がっています。

そこで今回、令和4年度に実施した観光庁「歴史的資源を活用した観光まちづくり事業」を活用して、ここ手向で300年以上の歴史を持つ「宿坊大進坊」と、幸せで持続可能な地域社会の実現を目指す「株式会社めぐるん」が中心となって専門家による調査やモニターツアー等を実施。
地域の大切な「講」の文化をより多くの人々に伝え、体験していただきたい。
そして、地域や講の方々によって受け継がれたこの宿坊街を次の世代へと残していきたい。
そんな想いで今回のプログラムを企画いたしました。

当プログラムは、山伏や宿坊、出羽三山について全く知らない方でも安心してご参加頂ける内容になっております。
出羽三山、そしてこの手向地域で伝統を守り継いできた山伏たちの営みと想いを皆さまに知っていただき、これから長く続く「ご縁」の機会となれば幸いです。